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今日の神社

[平成16年7月17日(土)薄曇]
拡大 : 800x531  撮影日 : 2004/07/17

 〜 わらい 〜  

それはきれいな薔薇いろで、
    芥子(けし)つぶよりか
      ちひさくて、

  こぼれて土に落ちたとき、
    ぱっと花火が
     はじけるやうに、
      おほきな花がひらくのよ。

  もしも泪(なみだ)が
    こぼれるやうに、
     こんな笑ひがこぼれたら、

  どんなに、どんなに、
     きれいでせう。
            (『金子みすゞ全集』より)

 金子みすゞという人の詩はどうして、心の深いところに響くのでしょうか・・。みすゞの鋭い感性を繭玉のようなやさしい文体が包みこんでいるからでしょうか?
 26歳という若さで自らの命を絶ってしまった、金子みすゞ。
・・研ぎ澄まされ過ぎていた感性が、時に自分自身をも傷つけてしまったのでしょうか?後世の私達には想像することしかできないけれど・・。
 みすゞの詩は甘い砂糖菓子のようなのに、泪の味のように「しょっぱい」味もする。・・それは紛れもない真実なのです。





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